“何もしないこと”をしている休日だった。
ぶんすけと遊び、勝手気ままにお菓子を食べ、いつもより栄養価の高いご飯を三食きちんと食べ、毎夜祖父母宅の家の前の水路の淵に座りながらハイボールを飲みつつ水路に住み着いている魚を眺めたり、空を飛んでいる鷹や白鷺を眺めたりした。
父方の祖父母宅に3日、母方の祖父母宅に1日泊まった。
私は父方の祖父母宅に長年住んでいたので、父方の祖父母とはとても仲がいい。
一緒に川の字で寝て、1日5回は抱きつく。
こんな25歳はどうかと自分でも思うが、二十歳になって突如現れた”甘え切っても自分のことを嫌わない存在”に甘え切っている。
二十歳になって初めて父方の祖父母宅に住んだ。
実家に住んだのは中2までだ。
それからは児相の一時保護所だとか母方の祖父母宅だとか、ホストファミリーの家だとかに住んでいた。
父方の祖父母宅には19の終わり頃に住まわせて貰った。
なんだかんだ、いろいろと複雑な人生を歩んできているのだ。複雑でなければどれほどよかったかと思うけれど。
そんな父方の祖父母宅には3ヶ月に1回ほど帰省している。
祖父母宅にはぶんすけと二人で電車で帰省した。
ペットホテルが空いていなかったので、二人旅を決行することにしたのだ。
ぶんすけは私より初めて会ったじいちゃんが好きなようだった。
じいちゃんは全然ぶんすけのことを構わないのに、ぶんすけはじいちゃんに構ってもらいたくてしょうがないらしく、すぐに私の手からじいちゃんの所へ行ってしまうのだ。
じいちゃん「なんやお前?」
じいちゃん「わしの所がええんか?」
じいちゃん「ほら来てみい。」
じいちゃん「おうおう。わしがええか。小遣いやろか?」
と、ぶんすけに好かれて気を良くしたじいちゃんは、文鳥に小遣いまであげようとしていた。
最終的にじいちゃんの足に落ち着いたぶんすけは、さえずりなんかしちゃってご機嫌だった。
もちろんかなりの嫉妬心を煽られたが、初孫と祖父が仲良くしているのだ。黙って静観するしかない。
ばあちゃんとはブルーベリージャムを作った。
庭にブルーベリーの木が生えているのだが、私が着く前にばあちゃんがブルーベリーを収穫してくれていた。
そのブルーベリーを使ってジャムを作り、たくさんの瓶に詰めた。
私も1瓶もって帰ってきた。
明日にでもトーストに塗りたくろうと思う。
基本的に夜は家の前の水路に腰掛けて、鳥の巣をじっと見たり、コオロギの声を聴きながら、ハイボール濃いめを飲んでいた。
ハイボール濃いめは手軽に安く酔えて良いですね。9%やし。
酔いすぎるとばあちゃんに飛びついてすりすりしてしまう。
父方の祖父母宅では素を出せるのでとてもリラックスできて楽しい。
明日にでも母方の祖父母宅編のブログでも書こうと思う。
母方の祖父母宅もかなりおもしろかった。
文鳥のおかげでみんな仲良くなれた。
ぶんすけありがとう。
明日にでも書きます。