職場でひたすらキーボードを打っていた私は、ある欲求の高まりによりもはやキーボード入力ハイに陥っていた。
文鳥を飼いたい欲求を爆発させながら仕事を終えた私は、すぐに近所のペットショップへチャリを爆走させた。
鳥コーナーに辿り着き、生後1ヶ月と少し程の文鳥を目の前にした時、私の理性は崩壊した。
(買うしかない...!仕事が手につかない!しかも手乗りにするのに適したさし餌時期のヒナ!買いだ!飼いだ!!!)

「ぶんすけ、君に決めた!!!」
そしてペットショップのお姉さんに必要なものを教えてもらい、ちょうどさし餌の時間だったので見学してお会計。
家について一切音を立てない文鳥が入った箱を開けてみる。
めちゃくちゃ怯えてた。

ヒナの間は藁を敷いた鳥かごでさし餌をしながら育てる。
早速買って来たものをセットして、文鳥をそっと入れてやる。この時点で手に乗ってくれた。
ペットショップのお姉さんが教えてくれた、”文鳥が気持ちいいところ”をなでてやると、気持ちよさそうに目を細める。やばい。めちゃくちゃかわいい。
そして新居に入居した文鳥。
その後はそっとしておくと、羽に首をうずめて眠り出した。
なんだこいつめちゃくちゃかわいいやないか。
その後もしばらくよちよち歩いた後、ケージの角が落ち着いたのか、ケージの角で倒れこむように寝てしまった。なんやこいつめちゃくちゃかわいいやないか。
さし餌の時間までに名前を考えたところ、ぶんすけとプンプンが最終候補に残った。ツイートしたところぶんすけ票が多かったのでぶんすけに決定。
これからは私がぶんすけの親になるんだ。大切に大切に育てよう。と思った。
そしてさし餌の時間。
パウダーフードを煮沸して冷ましたお湯に混ぜ、人肌くらいに冷ましたものに乳酸菌、ビタミンを入れて、注射器のようなさし餌専用の器具で吸い取る。
いざさし餌。
さし餌の注射器を見つけた瞬間に今までの静けさとは打って変わってけたたましく鳴くぶんすけ。
初のさし餌に若干の緊張を覚えながら、文鳥を手に乗せてさし餌をする。
口をパクパクさせて餌を欲しがるぶんすけは、よくネイチャー系番組で見るようなひな鳥そのものだった。親鳥の気分だ。
この時は初めてのさし餌なのでかなり下手くそだったと思う。それでもパクパク食べてくれるぶんすけに、初めて母性を覚える。愛せる。確信した。
そしてぶんすけはケージに戻り、すやすやと眠り出した。
文鳥がこんなに可愛くて、癒される生き物だとは思ってなかった。本当に可愛い。
これからぶんすけの記録としてブログを書いていこうと思う。たぶんぶんすけ以外のことも書いちゃうけど。ああぶんすけ可愛い。